夜、眠れない時がある。
あんなことしたいこんなことしよう、と思うと頭が冴えて、疲れていてもなかなか眠れない。
翌朝起きても忘れないように、枕元のメモに書いておく。
だけどやっぱり、真夜中のラブレターみたいに、翌朝になるとやはり少し冷静になってしまう。
いいのか悪いのか。
昨夜はやっと寝付けたと思うと、明け方の落雷で目が覚めた。
あんなに間近で雷の音を聞いたのは初めてと思う。
その後、朝まで激しく降る雨に、もう眠れずにナゼかふと亡き父を思い出した。
以前のように思い出すたびに、悲しく苦しい気持ちには今はもうならないけれど、それでも何か、思い出すたび胸の中に静かな、なにか諦めみたいなものがよぎって。
1人で死んでいく時、どんな気持ちだったんだろうと。
死ぬ前の夜、こんなふうに眠れずに天井を見上げて、なにを思ったんだろうと、
そんなことをぼんやり思いながら、嵐の朝を迎えたの今朝なのでした。