1月5日は、今シーズン一番の寒い日だった気がします。
私は一人、夕ぐれ高速道路の山あいに車を走らせていました。
寒空の中、まだ完全に暗闇に染まる前の蒼。
長い間その空の色はしつこく、紺や紫の間をにじませていました。
雲の色が黒い呪文のように、まだ残る少しの明るさも許さない強さで覆っていく。
車のステレオからはa song for you、が流れて、その広がる美しさに、私は完璧な孤独が今、ここにあるんだと、なぜか胸が震えました。
それは永遠に誰とも分かち合うこともできない、なんて尊く、なんて儚い。
ああ、こんな気持ちは一生、どうあがいても、表現することはできないんだろうと思いました。
それと同時に、どうあがいても表現できないということを、誰かと分け合いたい。
ああ、いい曲を書いて聞いてもらいたいな、と思いました。
ははは、年始早々こんな始まりです。
今年もよろしくお願いします。